福岡在住のジャイアンツファン 本とヨガをこよなく愛しヨガ哲学を学ぶ。傾聴やタロットと出会い精進中。 

by jabit0505

カテゴリ:本( 77 )

孤篷のひと

孤篷(こほう)のひと

著者:葉室麟

茶人、小堀遠州の生涯を描いた作品で
豊臣秀吉、石田三成、沢庵、高虎、徳川家康、家光、伊達正宗、天皇、千利休、古田織部たくさんの偉人達と絡みながら進んでいく。

石田三成『居る場所によってひとの顔が変わるのは相手によって変えるからだ。ひとの顔は相手を映す鏡かもしれぬ。相手を傲慢と見るのは、おのれ心に傲慢さを抱いておるゆえあろう。』

野口嘉則さんの『鏡の法則』を思い出した。

高虎『わしは戦でひとが殺し合う世は好かぬ。天下は泰平であるべきだと思ってきた。太閣殿下は戦から逃れられぬおひとであった。徳川様ならば天下を泰平にできると思ったのだ。つまりわしが天下に仕えるというのは、天下を泰平にしたいというおのれの夢に仕えることなのだ。』

おのれが正しいと思えばこそ、諍いが起こるのでしょうかと訊ねられたおり
『おのれが正しいと思えばこそ決して譲らず相手をののしるのじゃ。だがこの世の諍いはもともとこの世がゆがんでおるゆえに起きる。』
『正しき者ばかりでは諍いは収まらぬ、それゆえ悪人が要るのだ。すべてはこの者が悪いと世間が思えばそれで収まる。』

家康が秀吉に名器、初花を贈った時に、秀吉からその他にもたくさんの宝を持っているであろうと何度も聞かれたときに家康が答えた言葉『それがしの宝とは、主君のためなら水火も辞せずに飛び込む命知らずの家来を五百騎ほど持っていることでござる。』

沢庵『崇伝は名利を求めておる。おのれの忠節が求められ、地位が与えられることを願うておる。石田様は心中に欲を買わず何もない無であった。』

遠州の茶は

ひととひとであるからには心をもって接すれば通じましょう。

茶の湯の席では上様は亭主、百姓、町人ら民は客。

茶席に身分へだてはない。茶の心は亭主が客の心を豊かにするため懸命に努めるところにあるのでは。
飢餓に苦しむ百姓たちを救い、平穏な暮らしを取り戻させるのは亭主の努めでなないかと。


誰もが皆、戦や飢饉や百姓一揆のない泰平の世を願っていたことは間違いない。


茶杓<泪>の章の一節、
この世をよりよく生きたいと願うのは、それだけで罪なのかもしれない。それゆえにひとは時折、茶の席で世俗を離れ、おのれを取り戻すのだ。

現代、茶の席という機会は少ないので世俗を離れ、自分を取り戻すのは瞑想が最適だと思う。

孤篷庵で座禅瞑想が出来たら心の静寂、平穏が味わえそう。

茶人の話は今まで読んだことがなくそれにくわえたくさんの偉人たちが登場し名前が変わったりするので難しいところもあったけれど、葉室麟さんの思いが伝わってくる素晴らしい本。
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by jabit0505 | 2016-12-09 17:43 | | Comments(0)

小説 言の葉の庭

小説 言の葉の庭

著者:新海誠

映画『君の名は』が大ヒットと世間が騒いでいたのでこの本を読みたくなったので探してみると『言の葉の庭』という本を見つけた。

アニメーション監督をされていて、アニメーション映画を小説版として書かれたようだ。

言葉、表現、感情、言い回しには感嘆させられっぱなしだった。

題名からしてゾクゾクさせられるし心が躍る。

「なにごとにも原因がある。すべては繋がっている」

結果には必ず原因があると思う。


「人間なんて皆どこかおかしい」

それでいいんじゃない。それに気づくときっと楽に生きられると思う。


「本当に心の底からなにかを創りたい人は誰かに訊いたり言ったりする前に、もう創ってるんだ」

確かに!
リスクを避ける、とか可能性を残す、ことばかり考えていても前には進まない。と思う。

素晴らしい本に出会えたことに感謝!

作者さんのソールコードは私と同じ4。

心奪われる本や人はやはり同じ感性を引き寄せるのだと思う。
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by jabit0505 | 2016-11-25 17:50 | | Comments(0)

また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた
著者:住野よる

幸せって何ですか?

自分自身で考え、自分を見つめなおすことを教えてくれる本。

『気が付いて驚いた。もうずっと誰かのことを真剣に考えたことなんてなかった。誰かを喜ばせたいとも、誰かと一緒にいたいとも私は思わなくなっていた。諦めていたんだなぁ、私は。
人は誰かのことを真剣に考えるとこんなにも心が満たされるんだって。』

とても共感できる本。

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by jabit0505 | 2016-09-15 17:20 | | Comments(0)

教団X

教団X 著者:中村文則

この本は以前、アメトークの本が好きな芸人さんたちの回で紹介された。
かなり厚み、重みのある本なので読むならば途中で止めることなく最後まで読んでほしい。

文芸誌「すばる」で約二年半にわたる連載だったようで15冊目の本だそう。この著者がどのような生き方をされてきたのか知りたい。

病の治療は『信じる者は救われる』多少の病気なら治る可能性があるヒーリングパワー。
多宗教、それぞれの境遇によって形成された人格や思考が描かれている。

人生っていうのは比べるものじゃない。
参考や影響を受けることは良いけれど比べすぎは良くない。誰かの人生ではなく自分自身の人生を生き切ること。すべてを受け入れ、小さなことでも肯定していけば幸せを感じられる。
いずれ肉体は平等に滅びるものだからとわかっていれば人生楽に生きられると思う。
それをふまえたうえで毎日を大切に過ごし日々、努力を重ねていきたい。

人間の性欲、情欲見たくない部分も多く描かれているけれど宗教的な人間としての哲学も書かれていて驚嘆の本。

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by jabit0505 | 2016-09-13 07:45 | | Comments(0)

幸せになる勇気

『嫌われる勇気』から3年、

アドラー思想を青年と哲人の対話編という物語形式で進んでいく第二部作の『幸せになる勇気』

青年、鼻息荒、く時に罵詈雑言を浴びせる様子に少し笑ってしまった。


『教育の目標は自立である』

自立すること

社会と調和して暮らせること

この行動を支える心理面の目標が

わたしには能力がある、という意識

人々はわたしの仲間である、という意識


『わたし』の価値を他者にきめてもらうことは依存。

『わたし』のかちを自らが決定することが自立。

『人と違うこと』に価値を置くのではなく、『わたしであること』に価値を置くこと。


『尊敬とはありのままにその人を見ること』

尊敬の念をもつこと

どのような対人関係でも同じ

親が子を、上司が部下を尊敬する。

教える側に立っている人間が教えられる側に立つ人間のことを敬う。

尊敬なきところに良好な対人関係は生まれず、良好な関係なくして言葉を届けることはできない。


『他者の関心事に関心を寄せよ』

自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の心で感じるのではなく、他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること

【共感】という技術が必要

カウンセリングで使われる三角柱に貼られた紙には見えるのは三面のうち、二面だけでそこには

『悪いあの人』『かわいそうなわたし』という言葉が書かれている。

思い悩んだ人が訴えるのは結局このいずれかなのだそう。

最後の一面に書かれていることばは『これからどうするか』

その中身を考えていくこと。


『なにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか』

『幸福とは、貢献感である』

『愛とは決断である』


愛されることを望むのではなく他人を愛する勇気をもって愛することを望み、幸せになりましょう。
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by jabit0505 | 2016-09-05 08:15 | | Comments(0)

天才

天才 石原慎太郎

田中角栄について一人称で書かれた本。

共感できたところ

どもりの克服。

『何事にも事前のしかけ、根回しが必要。』

『親しい相手をこの世から失うというのはいつもつらいことだ。

一体誰が、何が人間の運命を決めてその正と死を司るものかとつくづく思う。』


中国の鄧 小平副総理の『水を飲む時、井戸を掘った人たちの苦労を忘れない』という言葉は身にしみたそうだ。

高等小学校卒業、若いころ土方の職に携わってきて、だからこそ新しい発想で土地、水、人間たちを救ってきた人物であるのはわかるけれど選挙で三百億円使ったとはあきれた。

ロッキード事件の五億は選挙のために集め用意したおよそ三百億というお金の中の、ただの五億という金の由来が問われたということらしい。

実際のところはアメリカの逆鱗に触れアメリカが策を講じてロッキード事件として葬り去ったようだが。


脳梗塞で倒れたあとは声が出なくなり身動きできなくなり、いろんな葛藤があったようだ。

『やったことの何が間違っていたというのか。この国を眺めてみろ、俺の言ったとおりになっているではないか』

そうですね。先見性に富んだ高速道路の整備、新幹線の延長、空港整備の促進、原子力推進、日本列島、便利になりました。

偉業や発想は素晴らしいところも多々あると思う。

しかしながら今の日本を見て私はあまり良いとは思えない。

政治家たる者、お金、女、賄賂が当たり前の昔ながらの政治がまだ蔓延っていて、ここ数年、一般市民の不景気を伴ってやっと世間に明るみに出るようになった。

私たちが汗水流して働いたお金、税金を半分は政治家たちの私利私欲のためのお金にまわるのはどうなのか?

あなた方のお手当てを少しは返金しようという考えは浮かばないのか?

政治は半分はボランティア精神でするべし!

地位、名誉、お金が、心と頭を支配しているのならば辞任してもらいたい。

年収200万~300万でやりくりをし、その中から税金を納めている。

どれだけ貢献しているものか。

生きたお金として使ってもらいものだ。
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by jabit0505 | 2016-08-23 08:00 | | Comments(0)

決戦!本能寺

決戦!本能寺

著者
伊藤潤:織田信房
矢野隆:森乱丸
天野純希:島井宗室
宮本昌孝:徳川家康
木下昌輝:細川幽斎
葉室麟:斎藤利三
沖方丁:明智光秀

天正十年六月二日(一五八二年六月二十一日)

本能寺の変がどのような経緯で、いろんな視点、いろんな人の想念から
描かれている。

とても興味深く面白かった。

わずか434年前と思うとそう遠くない気もする。

私は昔から織田信長と豊臣秀吉が好きじゃない。
(秀吉が信長の草履を温めて出世した逸話は尊敬している)

この本を読んで信長はやはり皆から憎まれ、嫌われていた。
因果応報とは、このことだな~と感じた。

けれども私の好きな徳川家康だけは、信長のことを兄と慕っていたのには驚きだ。(幼少の竹千代時代)

二人は水魚(きわめて親密な友情や交わりを、水と魚が離れがたいことになぞらえて水魚という)だったのだろうか。

水魚という言葉の響きがとても気に入った。

水は上から下へ流れのまま進み、包み込むことも流すことも出来る変幻自在な性質。
水のような人になりたい。
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by jabit0505 | 2016-07-14 08:30 | | Comments(0)
神去なあなあ日常 神去なあなあ夜話

著者:三浦しをん

横浜に住む18歳の青年が携帯もつながらない山奥の神去村で林業に従事しながらの『日常』と様々な人間模様が描かれている。

この本の『神去』という題名に心惹かれて読み始めた。

三浦しをんさんの本は3.4冊ほど読んだことあるけど言葉や感性に感嘆させられる。

『夜話』の中の最後の方に「自分が死んだ後あとも、そのひとが幸せに暮らせますようにと願うこと。死ぬまでのあいだ、飯を食ったり風呂沸かしたり喧嘩したり、なんでもない生活をそのひととつづけていきたいなと願うこと。そういうのがきっと愛なんだと思う。」

神去村の住人のなんでも「なあなあ」(いろんな意味のある言葉だけど)で済ませるのんびり精神はとても素敵だ。

林業は無理だけど、山奥での神様や昔のしきたりを重んじる生活を将来はしてみたいと思う。

心がほっこりとしつつ笑える小説。

いつも忙しく余裕のない人にもおすすめの一冊。

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by jabit0505 | 2016-06-22 08:15 | | Comments(0)

世界の果てのこどもたち

著者:中脇初枝

もしも今、幸せを感じることなく不平不満の方が先に立つのならばぜひとも読んでほしい。

そうでなくても平和ボケしている現在に生きる私たちは読んだ方が良い。

とは書いたものの、途中、胸が痛み最後まで読むことが出来るだろうかと感じてしまった。

日本人、朝鮮人、三人の女の子たちの戦時中からの生涯を描いている。

読みながら『どうか幸せになって』と何度も思った。

今現代、電気、水道、生活は便利になっていく一方で昔とは違うストレスというものがあり生きやすいようで生きにくい世の中だけれど、何日も物が食べられなかったり、今日明日まわりで何人もの身内や近しい人たちが亡くなってくことや生死に関わることはそうない。

今に生きている自分たちに感謝以外何もない。

自分が持っているひとつのおにぎりを三人で分けたとき、大きなかたまりを二人に、あげられる人間になろう。

『いくらみじめで不幸な目に遭ってもね、享けた優しさがあれば、それを覚えていれば、その優しさを頼りに生きていけるのね。それでその優しさを贈ることもできる。』

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by jabit0505 | 2016-06-09 08:00 | | Comments(0)

無双の花

著者:葉室麟

筑後柳川一三万石の領主立花宗茂

秀吉に気に入られ、徳川秀忠、家光からの寵愛を受け、伊達政宗、真田信繁(幸村)と同輩の武将。

正室の誾千代、側室の八千子から支えられ、波瀾万丈ではあっただろうけど
素晴らしい人生だったように思う。

この時代、それぞれの武将が“義”を重んじている。

真田は『義は生き抜くこと』

立花宗茂は『立花の儀だけは守り通す』

家康は改めて素晴らしい人物だと思った。

『誇れるような戦をして勝てばまた戦がしたくなる。』
これは信長や秀吉にならっているのだと思う。

『わしの旗印を<厭離穢土欣求浄土おんりえどごんぐじょうど>としておるのは汚れしこの世を厭い、清き世を求めてのことじゃ。この世から戦を無くさねばならぬと思えばこそ、わしは汚い手を使うてでも天下を取らねばならぬと意を決したのじゃ。跡を継ぐ者にかような戦をしたいと思わせぬようにわしは手を尽くす。秀忠を跡継ぎにいたしたのも戦が下手だからじゃ。秀忠は無用の戦はせぬであろうゆえな。』

葉室麟さんが書かれる主人公は常に義を重んじ、読む人をも魅了する。

読むたびに心にずっしりと響き、終わりに近づくのが寂しくなる。

時代小説をドラマ化、テレビ化すれば、世の中少しは良くなるのではないかと思う。

世のため、人のために生きている姿を書かれている葉室麟さんのたくさんの本たちを政治家に方々に送って差し上げたい。

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by jabit0505 | 2016-06-01 18:00 | | Comments(0)