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春雷

春雷 著者:葉室麟

「夜空に一番早く出る星は、友もおらず寂しかろう。それでも一番星として昇るのは、勇気があればこそだ。
だが一番星もほかの星がでてくれば紛れてしまう。何のために真っ先に昇るのかわからぬ。」

「たとえ毒でも、薬になるときもありましょう。何もせず、毒にも薬にもならぬ者よりは役にたつのでは。」

「人は他人を語るときに、おのれを語るもののようだ。世を嫌いながら世のために働きたいと思うているのではござらぬかな。」

「正義とは建前や理屈ではない。ひとが何事かをなしとげ、作り上げるために、たがいに助け合って苦しみを分かち合い、ともに生きることだ。」

「わたしの命はそなたと娘のためにあると思っておる。その命をかけて、名君気取りの殿よりもなお、この藩のために役立ってやろうと思った。名君の名などいらざるものだ。
大切なのは日々を生きる人々の命だ。」
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by jabit0505 | 2016-01-07 17:47 | | Comments(0)